学研、大人の科学シリーズのその他の実験、磁界探知式鉱石ラジオ。
鉱石ラジオだから、ダイオードで受信できたところで終わりにしていてはいけない。鉱石で検波できるかの実験をしてみる。
実は、私の家は、ラジオを聴くには少々条件が悪い。鉄筋のマンションで、しかも東京タワーと家の間に、新宿の高層ビル群が丁度あたっている。電波障害地区に指定されていて、テレビはケーブルテレビが無料で見られるという取り計らいがされている。テレビの発信とラジオの発信が同じ東京タワーなのかは知らないが、普通のラジオでも南向きの窓際に持っていかないとよく聞こえない。そういった悪条件でも受信できたのだから、磁界探知式鉱石ラジオの感度の良さは素晴らしい。
ということで、初めダイオードをつないだ状態で、放送が聞こえるようにコップバリコンを回して調整しておく。
そして、一番検波しやすいと記載されている方鉛鉱にピックアップをあててみる。きらきら光っている結晶の部分に針が来るようにするのがよいと書かれていたので、結晶のところに針があたっているようにしながら、少しずつ動かしてみる。聞こえてきた。ダイオードの時の5分の1ぐらいのか細い音が聞こえてくる。そうか、鉱石でも検波できるんだなということがこれで確認できた。
次に磁鉄鉱で試してみる。表面に結晶らしい部分がほとんどないが、少しきらっとしているところを目指して試行錯誤してみた。20分ほど試行錯誤したが、結局聞こえなかったということで、これは×。
その次に、黄銅鉱だ。表面に結晶のような部分が沢山あったので、割と楽に音が聞こえる箇所を見つけられた。ただ、感度がかなり悪い。音はほとんどかすれていて、ダイオードの時の20分の1ぐらいだろうか。何を話しているかはわからないぐらいか細い音だった。
最後に黄鉄鉱で試した。これも表面に結晶らしい部分がほとんどなく、20分ほど試行錯誤したが、結局聞こえなかった。
最後の実験として、方鉛鉱で補助電源なしでも聞こえるかという課題が冊子に書かれていたので、試してみた。聞こえませんでした。残念です。
ところで、この磁界探知式鉱石ラジオの回路は、電子ブロックminiのNo.15「ダイオード検波1石ラジオ」と似ている。このNo.15は、「注意」で電波が弱いと聞こえない場合があると記載されているラジオの一つだ。似た回路なのに、磁界探知式では聞こえる。アンテナの感度のよさに感心してしまった。
ふと思ったのだが、磁界探知式鉱石ラジオの最後の実験で方鉛鉱で補助電源をはずしてみるというものがあったが、もしやダイオードでも補助電源を外しても聞こえるのではなかろうか。補助電源を外した回路にして、ダイオードをつないでみた。聞こえるじゃあありませんか。回路としては電子ブロックminiのNo.14「ダイオード検波ラジオ」である。電子ブロックminiではかけらも聞こえてこなかったのに、この磁界探知式鉱石ラジオであれば聞こえる。つくづくアンテナの性能の良さに感服してしまった。
ダイオード検波ラジオで聞こえたとうのは大きな収穫だが、鉱石での実験結果は悪く、ちょっと寂しいので、既に聞いているAFNとTBS以外に聞こえる放送局はないかなとコップバリコンをゆっくり回してみた。NHK第一とNHK第二が見つかった。どちらかというと好きな放送局は文化放送とニッポン放送だが、残念なことにこれらはどうしても受信することができなかった。コップバリコンのアルミ箔がしわしわなのがいけないのだろうと思うが、組み立ててしまったし、シールなので張り換えはできない。でも聞こえる放送局が4局に増えたのは嬉しい。
最後にちょっとした疑問が残った。実は家ではラジオで遊ぶために、5mほどのワイヤアンテナが南向きの窓に横方向に張ってある。これだけで随分感度が上がるのでラジオを聴くのに便利なのだが、これは南向きとは垂直(横方向)にアンテナを張っている状態だ。一方、磁界探知式鉱石ラジオでは、受信ができたら、ループアンテナをよく聞こえる方角へ合わせるように冊子に書いてあるのだが、一番よく聞こえたのが、南側と平行(縦方向)だった。アンテナの何かの特性なのかもしれない。万が一答えが解る方がこのページを見ることがあったら、是非教えてほしい。